桜哉(フリー版)

!超オススメ!

【タイトル】桜哉
【配布サイト様】TetraScope

ソフト概要
ジャンル  :女性向け恋愛アドベンチャーゲーム
価格    :フリー
制作ツール :NScripter
対応OS   :Windows XP/Vista/7(NScripterの動作環境に準じます)
画面サイズ :1024×576(16:9ワイド)
推定総プレイ時間:1時間半〜2時間
攻略対象  :1人
エンド数(BAD含):2つ(END1、END2)
スチル数(差分抜き):15枚+簡易的なもの何枚か


ストーリー
西暦2XXX年。
生活の機械化が進み、人間とロボットが日常で当たり前のように共存するようになった頃の日本。

今は亡き父の研究のもとに生み出された桜哉(さくや)は、自我と感情を持つ限りなく人間に近いアンドロイドだった。
10年以上共に生活をし、桜哉との間に"家族"以外の関係性を疑うことなど無かったある日。
久しぶりに再会をした幼馴染みの上村榛から、桜哉についての取引きを持ちかけられる。
その日から少しずつ、桜哉との関係に変化が現れ始めて――。

人間とロボット。
それぞれの感情と記憶が交差する、ショートラブロマンス。

(配布元より引用)

シェアの場合は18禁でパッケージ版・DL版共に800円。

前々から気になっていた作品だったので、
わくわくしながらプレイしてきました!
機械化した世界、近未来が舞台。
よくある世界観かな、とは思いましたが、
アンドロイドの中でも自我を持っているのは桜哉だけ。
アンドロイドと人間、どちらも中途半端である桜哉が、
自分自身でその存在に悩んだり、
主人公が桜哉に対する感情、認識に葛藤するお話で、
二人の曖昧な関係が個人的にとても好みな作品でした!
個人的にはフリー版でも十分楽しめましたが、
フリー版をプレイすることでシェア版をやってみたいと感じる作品です。
攻略対象が桜哉のみで、シェアだとEDが増えるものの、
ベストEDはフリー版でもプレイできます。

システム面は特に問題なかったです。
フリー版の場合はセーブ1回で大丈夫です。
OPやEDもあり、クオリティが高いです。

イラストはとっても綺麗です。
スチルも差分含めて豊富!
立ち絵も顔だけでなく結構ポーズ変わって全部描いてるみたいなので、
手間のかかった部分ではないでしょうか?
カットイン的なものも沢山あって、退屈しません。

難易度はフリー版は簡単です。
選択肢は2つでした。
シェア版の場合も、配布サイト様に完全攻略がありました。


キャラは一人一人語らせて貰います。
(ネタバレのため反転有り)

九条茜(主人公)。
嫉妬するのが超可愛かったです。
もう完全に桜哉のこと好きだよね!と突っ込みたい。
代わりに榛が突っ込んでくれたけど!
桜哉との関係で気まずくなって避けちゃったり、
酷い態度取っちゃったり、後悔したり。
アンドロイドの桜哉に対して、
人間らしい感情を溢れさせている子だと思いました。

桜哉。
めっちゃ可愛かったです…!
かなり純粋なタイプで、感情が結構表に出てる風でした。
傷ついたり落ち込んだり、いちいち可愛いぞちくしょう。
バイト先の可愛い子にも靡かずに……可愛い。
ベストEDで見れた過去のお話とか見てると思わず涙腺が……
お前は春樹だと言われ作られ、そうであることを求められ、
けれど回りにはお前は春樹じゃないと言われ……
この頃の桜哉は本当に辛かったと思います。
多分主人公の知らないところで昔から何度も悩んだりしてて、
でもそんな中でもきっと主人公の無意識な発言で救われたりして、
春樹とは関係なく桜哉も茜ちゃんを好きになっていったんだろうな。
ただゲーム内では特に茜ちゃんを好きになったきっかけ、
みたいなものが見当たらなくて、
もしかしたら名前を付けて貰った時点で、
既に茜ちゃんが好きになってたのかな。
ていうかクリア後のおまけ話の桜哉が超可愛いです。
茜ちゃんのために料理作りたいとか超可愛い。
桜哉の子供の頃とか中学生くらいの頃とかもっと見たかった。
お持ち帰りしたい。
因みに榛さんが吐く吐かないの話になってる時、
超わくわくしながら袖捲ってるのが一番可愛かったです!(笑

上村榛。
良い嫉妬相手でした。
シェアでも攻略対象じゃないみたいですね。
こんなイケメンなのに攻略対象外なのか…
いや胸触られるスチルとかあるのに何でや…
でもこういう存在一人は必須ですよね!
鈍いとか鈍感とかきっかけを掴めない桜哉に、
嫉妬という新しい感情を植えつけて気づかせる役!
いやー「アンドロイドと××できるのか」の
セクハラ発言は素晴らしかった。
真顔でこれを言うのは難易度が高かったろうに。
折角なので妄想内では、茜ちゃんが怒って車から出て行った後、
顔真っ赤にして「俺何言ってんだあああ」とか発狂してる設定にしました。

お父さん。
変人ぽい言われ方してましたけど、彼は彼で良い人だったと思います。
ただ、アンドロイドと関わる時間が大きすぎて、
今の茜ちゃんみたいにその境目が曖昧になってしまったんじゃないかなとか。
人間という存在を新しく作り出すというのは、
普通の人から見たら道徳から外れていると感じますが、
アンドロイドと長く関われば違いが分からない。
と言うか、アンドロイドを生み出すことも彼にとっては、
人間を生み出すことと同じだったのかもしれないですね。
ただやっぱり自我を持ったとしても、中身は機械で、
人間になりきれなかった、けれどアンドロイドにもなりきれてない。
そんな桜哉を実際に見て、人間とアンドロイドの境目が、
再び見え始めたのではないでしょうか。
ただ父と同じく境目を見ない茜ちゃんにとって、
お父さんが亡くなった後も一人ぼっちとは違う、
やっぱり桜哉の存在は、家族として一人の女の子を救えたと思います。
と、回想でしかいないお父さんについて長々語ってしまうのだった。