氷の涙

!オススメ!

【タイトル】氷の涙
【配布サイト様】Empyrean

ソフト概要
ジャンル  :ビジュアルノベル
配布形態  :フリー配布


ストーリー
タヴァロスの王ダーラヤヴァシュは、若き軍の将アルダシールにカラダイン併合を命じた。北方の小国カラダインは、圧倒的な国力を誇る新興国タヴァロスの前に、なすすべもなく呑み込まれる。
 『カラダインの青き薔薇』とその美しさを讃えられた王女リュシアは、ただ一人残された王族として捕虜となる。滅びた国の王族に残された道は、王位継承の道具として利用されるか、さもなくば死か。
 与えられた運命は厳しいものだった。
 そのなかで、リュシアの憎悪は王へは向かわず、自分をあわれみの目で見るアルダシールへと向かう。自分から全てを奪った彼が、婚約者とともに立ち幸せそうに笑っているのが許せなかったのだ。
 それを見抜いた執政官のファルークは、とある提案をもちかけるために彼女のもとを訪れる。

 リュシアの選択する道の先には、何があるのか。



 それは、あなたが確かめてください───。

(配布元より引用)

攻略キャラは三人です。
かなり暗いお話。
国を滅ぼされた姫が、敵国の虜囚となり、
女好きの王に娶られそうになる中、復讐を目論む物語です。
個人的にはこういう話結構好きかも。
文章もかなり良いです。
読んでいて頭の中でその光景を思い浮かべられます。

システム面は、問題ないです。
ただ、ビジュアルノベルなので仕方ないですが、
絵が綺麗なのでゲーム内にスチルがないのが残念です。
でも一応クリア後におまけスチルは見られます。

イラストは上に書いたように綺麗です。
プロローグでしか見られない…?

難易度はちょっと難しめです。
配布サイト様が攻略を載せていますので、
そちらをご覧になってください。
また、ゲーム内でもヒントが見られます。

キャラは一人一人語らせて貰います。
(ネタバレのため反転有り)

リュシア(主人公)。
プロローグを見てからプレイすると結構感情移入できるかもしれません。
私は一緒に憎んだり葛藤したり出来ました。
感情を殺しながら復讐をしようとする主人公。
シーリーンの純粋な心の前に良心の呵責に苛まれますが…

次にアルダシール。
延々と同情と哀れみの視線を向けてきて、
何かと一線置こうとする態度に当初はイライラしました…
腫れ物扱いすんなー!と叫びたくなったものです…
でもやっぱり強い男性っていいですね!
カワードを殺してしまうルートでは、
守って貰えてちょっとときめいたりしました←
ただ彼のグッドエンドに突入した後も、
まぁなんか腫れ物に障るようなというか…
責任感じて一緒にいるんかい!って感じでしたね。
本心聞いたあとはほんとまどろっこしい…
あ、でもファルークルートでの彼は可哀想でしたね。
やましい心がなかった訳ではないですが、
主人公のため思った行為が延々と利用されていく…
うーん…報われない人だ…


次にファルーク。
冷血漢に見えて案外優しいところがあるというか…
表に出さない性格なのかな?って思いました。
にしてもファルークルートではアズールが可哀想だった…
言いたい事も言えず罪人として裁かれていくのが…うわあああ
とりあえずファルークルートでは、
どのエンディングを選んでも主人公は死ぬってことですね!
二人で幸せに…なエンディングがないのは、
演出としてはいいですけどちょっと残念…

次にエドウォルド。
最初はなんだこの田舎っぺはーって思ってました。
唯一キャラ紹介で絵が出てこないので、
全くイメージが掴めなかったのです。
※多分タイトル画面で小さくいるのが彼。
でも読んでいるうちにだんだんと、
なんか…若い!純粋や!良い子や!
みたいな気持ちに…
正直、全く頼りにならなさそうだけど応援したくなる子でした(笑